2025年7月30日、今治市内にて2回目となるチップ船向け製品を対象としたセミナーを実施しました。
– プレス記事 掲載内容 –
製紙原料を輸送する木材チップ船の老齢化が進み、船舶の延命対策や管理者の育成が課題となるなか、同船に装備される荷役装置を提供する相浦機械は、チップ船の管理会社など向けにセミナーを通じて荷役装置の技術情報を提供している。実際のトラブル事例や対策などを共有することで、管理会社や用船社らの延命対策を支援する狙いだ。 チップ船の荷役システムは、クレーンと、陸側に荷を送り出す搬送システムから構成されるが、搬送システムは構造が複雑で、メンテナンスの負担が大きい。また、チップ船の新造代替が想定より進まず、既存チップ船の船質維持や、管理担当者の育成も喫緊の課題となっている。 相浦機械は前身の辻産業時代を含め、チップ船向けのクレーン・搬送コンベアなどの荷役装 置のシェア100%を占める。チップ船のリプレースが進まない現状と、管理会社からの要望を受け、同社はトラブル発生の未然防止に向けた事例の共有に加え、作業負荷軽減を目指し開発を進める クレーンの自動運転技術の最新情報の提供や、将来の荷役装置に向けた顧客意見の収集を目的にセミナー開催を決めた。 7月30日に、愛媛県今治市のみなと交流センターでセミナーを開催。瀬戸内地区から管理会社や用船社など14社・約30人が参加した。同社は既存船の延命に役立ててもらうべく、 同社アフターサービス部が実際に対応したジブ本体の腐食や穴開き、部品の破損や脱落といったトラブル事例や、防止対策などを共有した。また、リモートメンテナンスにつながる取り組みとして、データロギングシステムの機能も紹介した。 そのほか、荷役作業者の負荷低減に向けたクレーンの自動運転装置の開発状況も紹介。 実荷役試験の結果や作業者のヒアリングなどを紹介したうえで、「2028年頃の次世代チップ船への採用を目指し、関係各所との調整やトライアルを進めたい」とした。 前回のセミナーは23年11月、四国のチップ船管理会社を対象に開催した。 その時点では27年頃のチップ船のリプレースが見込まれていたため、代替新造船向けの技術改善情報の提供を行ったが、それから1年超が経過した現在、チップ船の代替建造の機運が遠のき、既存船の延命対策がテーマとなっていることを受け、今回は主にメンテナンスに焦点を当てたセミナーを開くこととした。 同社はチップ船向けの荷役装置を唯一提供する企業として、「この装置を進化させていく責務は当社にある」とする。引き続き、顧客要望を踏まえ、技術情報の提供や管理者の負担軽減に向けた開発を進める方針だ。

